2023/05/10
十二指腸は、小腸の最初の一部分を意味し、消化管の中心部に位置します。以下に、十二指腸の働きについて詳しく説明します。
1. 酵素分泌
十二指腸は、胆汁と膵液を受け取ります。この胆汁と膵液には、脂質、タンパク質、炭水化物などの消化に必要な酵素が含まれています。そのため、十二指腸は、食べ物を消化する重要な役割を担っています。
2. ペプチド分解
十二指腸の中には、タンパク質を分解するためのエキゾペプチダーゼと呼ばれる酵素があります。この酵素は、ペプチド結合を切断し、小さなペプチドまたはアミノ酸に分解します。
3. 糖質分解
炭水化物を分解して吸収するために、小腸には様々な酵素があります。十二指腸は、糖質を分解する酵素、例えばショ糖分解酵素、マルトース分解酵素、ラクトース分解酵素を含んでいます。
4. 脂質分解
脂質は、消化時に水に溶けません。そのため、胆汁というアルカリ性の液体によって乳化されて脂肪球となり、脂肪分解酵素の作用を受けます。この酵素は、十二指腸で産生され、脂質を小さな脂肪酸・グリセリン単位に分解します。
5. アンモニアと二酸化炭素の除去
肝臓が産生する尿素は、十二指腸からも排出されます。また、ベーンの房と呼ばれる組織が、十二指腸の免疫系を支えます。ベーンの房は、アンモニアと二酸化炭素などの有害物質の除去に役立っています。
以上のように、十二指腸は、胆汁や膵液を含めた酵素を使って食べ物を消化し、体内で必要な栄養素を吸収するために不可欠です。また、副産物として発生する有害物質の排出も行っています。
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